子供の成長過程で大切な母子分離

子供の成長過程で大切な母子分離

子供が母親から離れて過ごせるようになることは、一人の人としての自立という意味で子供の成長過程でとても大切なことです。しかし、子供は母子分離の時に不安を感じて泣くなど母親から離れて過ごすことができるまでには時間がかかります。このような母子分離時の子供の様子から、子供と母親の絆である愛着関係がどのように形成されているのかを知ることができます。愛着関係は子供に安心感を与え、健やかな成長のために必要不可欠なものです。母子分離の時に現れる子供の特徴をみていきます。

まず1つめは、分離時に子供の混乱が少なく、再会しても無関心なタイプがあります。母子の愛着関係が希薄であることを示します。2つめは、分離時に多少混乱するものの再会すると子は母に積極的に関わりを持とうとするタイプです。愛着関係が形成され、母親が子供の安心を与える存在であることが現れます。3つめは、分離時に激しい混乱を示して再会時も母親へ怒りや攻撃を示すタイプです。母親が子供の安心感を適切に満たすことが不十分と考えられます。このように、母子分離時の子供の様子から母子の愛着関係について知ることもできます。ただし、どのタイプが良くてそれ以外は不適切ということではありません。子供の成長や置かれた状況により母親への接触を求める程度は変化します。母親と離れた時の子供の様子を観察し、少しずつ離れる時間や距離をのばすことが子供の成長に大切なことです。

母子分離は成長とともに変化していきます。

子どものいる人は、「母子分離」と言う言葉を聞いたことがあるでしょう。母子分離不安と呼ばれ、子どもが母親と離れた時に大きな不安を抱くことを指します。小さな子はやはり母親と一緒にいたいと思う気持ちが強いものです。それが躊躇に現れてしまう子も少なくありません。まだ赤ちゃん時代の後追い行動や、幼稚園・保育園の入園を機に現れることもあります。

成長するにつれ少なくなっていきますが、小学校でも現れる子は多いのです。子どもの不安を取り除くには、絶対的な安心感が重要になってきます。どんな状況でも、母親が必ず自分の元へ来ると言う安心感を持たせてあげることです。普段のコミュニケーションはかなり大切で、スキンシップや会話を通して信頼関係の築きを作ってください。どんな場所にいても、母親が自分を待っている安心感は、子どもにとって精神安定の要となるでしょう。不安が強い子は、母親との関係が希薄になりやすい環境にある場合が多いのです。一緒にいる時間が短くても、絶対的な愛情を与えることで母子の関係性がとても強くなります。